温室の作り方

保温器

青森県の冬はとても寒く、気温が -10℃を下回ることも珍しくありません。毎年冬に観葉植物が枯れてしまう方は、ぜひ参考にしてください。しかし、24時間暖房をつけて室温が20℃前後に保たれている家の方は温室は必要ありません。

温室は本当に必要か?

植物の栽培を始めた頃、観葉植物をビニール温室や発泡スチロール箱に入れ、防寒対策をしたつもりで冬越しを試みました。しかし、結果は全滅…。農業用のビニールハウスでも同じでした。そして春になると、また同じ観葉植物を園芸店で買う——そんなことを繰り返していました。

ビニール温室
発砲スチロール箱

青森県の冬は -10℃以下になるため、熱源がなければ、どんな容器を使ってもどこに置いても室温は -10℃になってしまいます。家の中や玄関でも、せいぜい0~5℃程度にしかなりません。そのため、青森県で観葉植物や熱帯植物を育てるには、温室がないとあきらめるしかありません。

私の温室の状況

現在、私の家には自作の温室が5台あります。試行錯誤を重ね、4台目でようやく満足のいくものが完成しました。今では、その温室でマンゴーやバナナなどの熱帯植物が元気に冬を越しています。そして
冬の間も新芽が出て、次々と葉が展開しています。

マンゴー/2024.3
モンキーバナナ/2024.3

温室の概要は、玄関の空きスペースに設置したかったので幅900奥行900高さ1500とし、明り取りの窓は、全面にあって、ポリカ中空4mmを使用しています。見えませんが壁には30mm厚の断熱材を入れてあります。

温室外観
温室/扉開けたところ

今の温室の中は、観葉植物や熱帯植物がぎっしりと詰まっています。入りきらない植物たちは温室の上に置いています。

断熱について

温室作りで最も大切なのは「断熱」です。

断熱が十分でないと、室温を維持できず、大容量のヒーターが必要になります。しかし、ヒーターの出力が高すぎると、ヒーターの近くだけ温度が急上昇し、植物が枯れてしまう恐れがあります。

また、扉などに隙間があると断熱性能が低下し、温度を十分に保つことができなくなります。できるだけ密閉することが重要です。

採光窓

窓がないと室内が暗くなり、植物が徒長して弱くなります。そのため、採光用の窓は必須です。しかし、熱の多くは窓から逃げるため、断熱性能の高い窓を選ぶことが重要です。

窓の材質にはガラス、アクリル、ポリカーボネート(ポリカ)などがありますが、断熱性を高めるには厚みを持たせることがポイントになります。最も断熱性能が高いのは二重ガラスですが、非常に高価です。そこで、私は厚くてもコストがかからない、ポリカ中空4mmを採用しました。

ヒーターについて

ヒーターは、温度を自動制御する「制御ヒーター」と、手動で調整する「ベースヒーター」の2種類を使い分けます。

制御ヒーターは温度調節器に接続し、温度を一定に保つ役割があります。
ベースヒーターは自動制御せず、外気の寒さに応じて複数のヒーターのスイッチを手動でON・OFFすのものです。

制御ヒーターだけで温度を管理するのはシステムはシンプルですが、温室の容積が大きいほど温度の変動が大きくなり、一定の温度を保つのが難しくなります。

制御ヒーター/250Wパネルヒーター
ベースヒーター/100Wセラミックヒーター

サーキュレーターの必要性

ヒーターで温度制御しただけでは温室内の温度分布は一定になりません。温度は下方が低かったり、上方が高かったりします。温室内の隅々の温度を一定にするためには、サーキュレーターで空気を攪拌する必要があります。これがないとヒーターの近くだけ熱くなり、結果としてヒーター近くの植物が焼け枯れます。

サーキュレーター

その他

温度と湿度を確認するための温度/湿度計が必要です。そして冬は空気が乾燥するため、湿度を上げるために水を入れた皿やコップ、さらに葉水スプレーも欠かせません。もし加湿器がある場合は、加湿器の使用をおすすめします。

温室構成のイメージ図

最後に

冬を越すための温室から冬でも植物が成長できる温室を目指しましょう。でも、24時間暖房の家がうらやましいです。家自体が温室なのですから。

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