種から育てる夏野菜の育苗方法

家庭菜園は、苗から育てるよりも「種」から始めるほうが楽しみが広がります。ネット通販などを利用すれば、園芸店やスーパーでは見かけない珍しい品種に挑戦できるからです。

ここでは、初心者の方でも挑戦しやすい一般的な種の「育苗(いくびょう)」の方法をご紹介します。スイカ、メロン、トマトといった夏野菜などの「芽出し」の手順は基本的に共通ですので、ぜひ参考に珍しい野菜を栽培してください。

種まきのベストタイミングは、畑に植え付ける「2か月前」くらいです。例えば青森県の場合、植え付け時期は5月中旬〜下旬。逆算すると、3月中旬〜下旬が育苗をスタートさせる絶好の時期となります。

発根

まずタッパーや蓋がある容器に、キッチンペーパーを敷き、種を置き、水で湿らせます。

そして蓋をして、暖かい場所(居間、窓辺、ストーブの上など)に置きます。育苗器を使うと確実です。

ときどき発根していないか様子を見て、乾いていたら霧吹きで水をあげます。

蓋つきの容器を用意する
キッチンペーパーを敷き、種を置く
キッチンペーパーをかぶせ水で湿らせる

この場合は、1週間程度たったところで見たら発根していました。この期間は種の種類や条件によってそれぞれ違いますので便宜してください。

最初から種を土に直接植えないで、このように発根させてから土に植え付けるのは、ポットで100%発芽させたいからです。直接土に植えても問題ありません。

種が発根したところ

果物の種の発芽はこちらです。

ポットあげ

根が出たら、いよいよポットへ植え付けです。ポットのサイズは、直径6cmから9cmのものが使いやすくておすすめです。
いきなり畑や大きなプランターに植えないのは、あえて根の広がりを制限することで、苗をがっしりと丈夫に育てるためです。

土は、園芸店などで市販されている「種まき専用の土(培土)」を用意しましょう。ただし、市販の土は乾燥しているので水をはじきます。ポットに入れる前にあらかじめ湿らせておくのがポイントです。

湿り気の目安は、「手でギュッと握ったときに、形が崩れず固まる程度」です。このひと手間で、その後の作業がぐっと楽になります。

市販の種まき培土
培土を容器に移したところ
培土を水で湿らせたところ

ポットに土を入れたら、表面を平らにならし、もう一度軽く水をかけて土を落ち着かせます。

次に、種まき用の穴をあけてピンセットなどで一粒ずつ丁寧に植え、土をかぶせます。
仕上げに、もう一度軽く水をかけましょう。このとき、水の勢いで種が浮き上がってこないように注意するのがポイントです。

植え付けた後は、直射日光の当たらない明るい場所に置き、芽が出るのを静かに待ちます。

ポットに土を入れ水をかけたところ
1cm程度の深さの種穴をあけたところ
種を植え付けたところ

発芽

日中の気温が20℃前後になる窓際や玄関など、温かい場所を選んであげましょう。
本葉が見えたら、日光がよく当たる場所へ移動させましょう。日当たりが悪いと「徒長」が起き、苗が弱くなってしまいます。ただし、強風に当てると苗が傷んでしまうので、避けてください。

朝と夕方の1日2回、忘れずに水をあげてください。

発芽/メロンの苗

本葉が2〜3枚ほど開いてきたら、化成肥料をパラッと「ひとつまみ」与えましょう。これで成長がぐんと良くなります。

植え付け

それぞれの苗の成長を見守り、本葉が4〜5枚ほど開いたら、いよいよ畑(プランター)への植え付け時期です。
野菜の種類によってベストなタイミングが少しずつ異なるので、ぜひ種袋の説明書やWebサイトなどもあわせて確認してみてくださいね。

植え付けは、まず土に穴をあけ、そこへたっぷりと水を注ぎます。
水がしっかり引いたら苗を植え、土をかぶせましょう。仕上げにもう一度水をかければ完了です。
その後は、成長に合わせてネットなどで育て方を確認しながら進めていきましょう。

メロンの栽培はこちらです。

野菜の苗/本葉が何枚かでています
スイカは本葉4~5枚で植えつけます

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